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2026年 2月 28日 受験勉強を通して得られる一生の財産


皆さんこんにちは!東京外国語大学4年の猪俣です。
受験生の皆様、試験を完走しきった人はお疲れさまでした!どんなに高い志があったとしても、365日、四六時中自分にプレッシャーをかけ続けることは大変だったと思います。本当にお疲れ様でした!国公立の後期試験が残っている皆さん、最後に笑うのはあなたです。あと少し頑張りましょう!
さて、今日は「受験勉強を通して得られる一生の財産」というテーマで皆さんに私の思いを伝えます!ここからは、少し落ち着いて振り返りながらお話しします。
大学受験を通して得られる学びはたくさんありますが、そのなかでも私が成長のポイントとなると思う経験を3つ挙げて説明していきます。
1.自分で目標を立て頑張ろうと決断する経験
まずは目標設定と決断です。皆さんもどこかのタイミングで志望校を決めましたね。目標を決めるにはエネルギーと勇気が必要です。ただ、必要なエネルギーと勇気は皆さんが置かれている状況と目標の高さによって変わると思います。
ではまずどのような状況だと目標設定がより困難なものになるでしょうか?
それは自分で目標を立てたり高い目標を立てたりするのが当たり前でない環境や集団に置かれている場合でしょう。大学受験をするのが当たり前でない、一般受験をするのが当たり前でない高校に通っている人もいたと思います。周囲と足並みがそろわないリスクや怖さがあるなかでも自分で目標を設定したとしたらそれは素晴らしい経験です。そうした環境で目標を立てた経験は、より大きな学びにつながることが多いのではないでしょうか。
一方で、「高い目標を立てるのが当たり前な環境におり、気づいたら自分も周囲と同じように目標を立てていた」という人もいるでしょう。そんな人は目標設定自体に必要なエネルギーはさほど大きくないので、目標に向かってどう頑張ったかが大事になってくると思います。少し注意が必要なのは、周囲から目標(志望校)を与えられ、その目標をいつまでも自分事としてとらえられなかった場合です。自分の受験がこうだったな…と思った人は、目標が降ってくるものと思っていると、将来、自分で意思決定する場面で迷いやすくなるかもしれません。
次に、どのような目標だと目標設定により得られる学びが大きいでしょうか。
これは高く挑戦的な目標を設定した場合です。現状からかけ離れている目標を立てた場合、現状から変えなければいけない要素が多くなりますよね。今までと同じやり方では足りず、勉強時間や質を大きく変える必要があるかもしれません。
今までは30%の不正解率で許されていたかもしれませんが、10%の不正解率しか許されなくなる。現状を変えようと思えば変えようと思うほどエネルギーを使います。
大学受験で高い目標を立てた人は、達成可否にかかわらず(それに向けて努力していれば)高い目標を立てたこと自体に価値があることに気づいたはずです。次に自分で目標を立てるチャンスが巡ってきたときに、えいや!っと挑戦的な目標を立てられるかもしれません。
2.合格/不合格という客観的な目標に対して努力する経験
次に目指す結果が、合格という客観的な基準に基づいて評価されるものであるという点です。大学受験は大学側が求める基準を受験生に示し、自分の努力や実力を学力試験の点数という形で大学側に評価してもらいますよね。
こうなると、皆さんの行動も「自分がこうしたいからこれをやる」ではなく「大学側がこれを求めているからこれをやる」「成果を出すにはこれが必要だから多少やりたくなくとも頑張ってやる」などというように決まってきます。勉強の仕方に自分なりのこだわりがあったとしても、それで結果がでなければ変えなければいけないですよね。一方、行動の動機や目標が自己充足的なものであれば、自分の行動が非合理的や非効率的であったとしても淘汰されていかず、気づかないままでいます。
この、自分のやりたいことベースでやることを決めていくのではなく、求められていることベースで物事を決めていかなければいけないということを知っていると大学やその後の社会でもうまくいくような気がします。私自身はまだ社会人ではありませんが、これまでの経験から強く感じています。なぜならどのような進路に進むとしても、多くの場合、自分が求めているものではなく社会が求めているものに向かって働くことになるからです。会社であれば、自分がやりたいことだけやってもそれが社会に必要とされていなければ商品が売れなかったり自分が採用されなかったりするという形で不合格が突きつけられてしまいますよね。
3.うまくいかない現状に対して試行錯誤をするという経験
最後に、うまくいかない現状に対して試行錯誤をするという経験です。(前提として、「うまくいかない現状」が発生するためには理想や目標がある程度高くないといけないですよね。よって最初の目標がやはり大事になってきます。)
ここでの最初のポイントはうまくいかなかったときに「うまくいっていない」と認めることです。模試の成績がよくなかった、理想の勉強量に対して現状足りていない、など受験はうまくいかないことの連続だと思います。そんなときに現実から目をそむけたくなるものだと思いますが、ある意味でプライドを捨て、うまくいっていないことを認めることが出発点になりますよね。
次のポイントはうまくいっていない現状から抜け出すために試行錯誤することです。なぜ点数が伸びないのか、なぜ苦手がつぶせないのか、なぜ本番だと突然力が発揮できなくなるのか。これらを考え、今までと違う勉強法を試してみたり、今までより量を増やしてみたりしなければいけないですよね。
この経験は社会人になり、仕事を任され、自己評価をしながら改善を重ねていくときに生かされるはずです。他の人よりも評価が低い、売り上げが低い、ミスが多い、などとなったときに「でも自分はあの人とは違うから」と考えるのではなく、うまくいっていないことを認め、改善行動を起こせるかということですね。
1.自分で目標を設定したこと
2.やりたくないことにも目標のために取り組んだこと
3.うまくいかない現状を脱却するために行動したこと
以上の3つの経験が、私が考える受験勉強で得られる一生の財産だと思います。
最後に、受験は決して一人だけの戦いではありません。日々の食事や声かけ、静かな見守りなど、ご家族の支えがあってこそ乗り越えられた時間だったはずです。その存在もまた、かけがえのない財産だと思います。ぜひ時間を見つけて感謝の気持ちを伝えてくださいね。
担任助手4年 猪俣












