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2022年 3月 30日 東進を巣立ちます(宮本)

こんにちは担任助手の宮本悠生です。2022年4月24日をもって東進ハイスクール卒業します、担任助手一年の宮本悠生です。

卒業に際して、勝手ながら私の受験時代と皆さんに伝えたい事ついて述べさせていただきます。一読していただけると幸いです

目次

・受験生時代

・皆さんに伝えたいこと

 

 

受験生時代

 私は東海大学付属相模高等学校に通っていました。ほとんど受験へのサポートがない高校です。もともと勉強は苦手ではありませんでしたが、サッカーに打ち込んでいたため、高校一年生の時はほとんど勉強をしていませんでした。そのため、他の受験生に大きな遅れをとっていました。大学受験と向き合わなければならないことはわかっていたはずです。しかし、弱みから目を背けたくなる人間の心理と高いプライドから、勉強を意識的に遠ざけてしまっていました。また、高校にスポーツ推薦で入学したことも、自分に根拠のない余裕を与えていたのかもしれません。

 大きな転機が訪れたのは、一年生の終わりごろ。今まで本気で打ち込んできたサッカーができなくなってしまいました。腰椎分離という大きな怪我の影響で1年間のケガとの戦いです。本気で打ち込んでいたものが急に取り上げられてしまうのは、なんとも空虚なもので、自分の努力が泡のように溶けていくような気持ちになりました。定型分のような表現ですが、「大事なものは失ってからその大事さに気づくもの」で、自分のとってサッカーがどれだけ大切なものだったか気付かされました。なかなか、サッカーを失ったショックから立ち直ることができず、拗ねていたのを思い出します。それと同時に今まで、勉強ができなかったことをサッカーのせいにしてしまっていたことことをとても後悔しました。こんなのもかけがえのないものを勉強ができない言い訳にしてはいけないと思いました。これが私が勉強に奮起するきっかけになりました。

2年生になり、対面の塾に通い始めました。とりあえず英語を完璧にしようと思い、英語の授業をとりました。ただ、やる気だけでは、遅れは取り戻せません。歴然とした差を埋めるためには、相当の努力が必要でした。さらに、2年生は勉強だけではなく、部活も頑張ると心に決めていたので、リハビリも全力で行いました。授業終了後、病院で治療をうけ、体幹トレーニングやランニングを行い、塾に行くという毎日を繰り返していました。今思うと、とてもハードな部活と進学校の受験生との歴然の差からの焦りに見舞われ、とても大変だったなと思います。当時の私は必死に必死に食らいついていました。幸いにも素晴らしい先生方や仲間に恵まれ、着実に学力を伸ばすことができました。

高校3年生の春、部活を引退し、受験勉強にフルコミットする事に決めました。顧問の先生方は、快く引退を承諾してくださいました。もちろん部活は続けて欲しいけれども、休み時間や部活後の空いた時間に参考書を開き、勉強していた姿を見て応援したくなったとおっしゃっていただき、引退後もサッカー部の一員として、名前を残していただきました。本当に感謝しかありません。部活引退と同時に、東進藤沢校に入塾しました。現代文と世界史の授業を取りました。

ちょうどその頃、コロナウイルスが蔓延し始め、高校にも塾にも登校することができなくなりました。やはり、学校や塾での勉強と比べ、家でも勉強は質が落ちてしまいます。誰かに見られている環境の方が集中力が持続しますよね。私も自宅での勉強はなかなか捗らず、苦労しました。その中でどうしたら、集中して勉強し続けられるかをよく考えました。絶対に6時に起きて、勉強を始めたりスマホを物理的に封印したり、特別なことではありませんがいろいろ工夫しました。緊急事態宣言の期間、質の高い勉強をし続けられたとはいえないかもしれません。しかし、この期間を過ごしたことで、自律して勉強ができるようになりました。

私の学校は受験のサポートはいっさいしてくれませんでした。付属校なので、高校で習う最低限の範囲を卒業時までに修了させればOKだったので、授業の進度は遅く、これといって受験に役立つ授業はありませんでした。ほとんどの生徒が内部進学をするため先生方も受験勉強をしている生徒はイレギュラーだからサポート体制は取らないというスタンスです(幸いにも私の担任や顧問の先生方はたくさんサポートしてくださいました)。もっと受験勉強に時間を割きたいと気持ちが強かった私は、教科担任の先生に直談判し、「授業でやることを早く終わらせれば、内職しても良い」という約束を取り付けました。隠れて内職することもできましたが、このような約束をしてよかったと思います。あまり私が受験することを快く思っていなかった先生方も、次第に応援してくれるようになりました。東進では担任の松永さん、副担任の朽木さんにお世話になりながら、着実に勉強を進めることができました。自分の勉強を貫き通しながら、担任助手の方々のアドバイスを受け入れて勉強を進めることで、自分に合ったペースややり方を見つけることができました。両親もたくさん支えてくれました。最初は安全な内部進学や指定校推薦を進めてくれていましたが、私が本気で受験に挑戦したいことを知り、金銭面や精神面でサポートしてくれました。

たくさんの人に支えながら、勉強を続け、なんとか第一志望校の早稲田大学に合格することができました。もちろん自分の努力が報われてとても嬉しかったです。でも、それよりも支えてくれた方々が私の合格を自分のことのように喜んでくれたことがととても嬉しかったです。受験後同じように誰かの受験勉強生活の支えになりたいと思い、担任助手になりました。

 

 

皆さんに伝えたいこと

自分の弱さを知ること

自らの弱みに向き合うことは簡単なことではありません。人にもよりますが、それなりの覚悟が必要だと思います。しかし、自分の弱さをしり、向き合い、克服しようとすることで人は成長すると思います。時には自分の弱さに心が痛み挫けそうになることもあるかもしれません。しかし、挫けそうになることは悪いことではありません。辛い時は一度立ち止まり、内省し、また歩き出して欲しいです。弱さを受容し、前を向いてください。

 

どんな状況でも誠心誠意頑張り切ること

人間は必ず、時として、逆境に立たされます。自分が考えてもいなかったような追い風に吹かれることがあるかもしれません。しかし、そんな時こそ、自分がやるべきことを見つめ直す、情熱を持って試練に立ち向かうべきだと思います。苦境に佇んでいるからといってそうやるべきことが変わるわけではありません。そうやって誠心誠意、頑張っていれば、自然と周りが手を差し伸べてくれるはずです。皆さんの姿が周りの環境に良い方向に持っていくことが大切です。

 

感謝の気持ちを持つこと

今皆さんが勉強に勤しむことができるのは、周りの人が皆さんのために手を差し伸べてくれているからです。家族や学校の先生友達。皆さんのためなら少しくらい苦労を厭わない人たち。そんな人たちに感謝の気持ちを持って欲しいです。そして、それをことばにして伝えて欲しいです。

 

 

むすびに、1年間、本当にお世話になりました。とても楽しかったです。出会えた皆さんに感謝しかありません。ありがとうございました。

 

担任助手1年 宮本悠生

 

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