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2021年 4月 6日 東大のリスニング対策!※共通テストにも役立つ情報アリ

 こんにちは!遠藤です。

前回「東進卒業します!」というタイトルでHPを書かせていただいて、もう書く機会はないと思っていましたが、また書く機会を頂きました。正真正銘最後のHPとなります…。さみしいです。

今回は「東大リスニングの勉強法」について書いていきたいと思います。東大生でもないのに「東大」というタイトルで書くのもお恥ずかしい話なのですが、現在東進ハイスクール藤沢校にいるスタッフの中で東大志望だった助手は私だけということで、「最後に自分にしか書けない記事を書きたい」と思い、書かせていただくことにしました。

共通テストや他大学のリスニングの対策にも活用できる内容だと思うので、東大志望でない方も是非読んでいただければと思います。

また、3,4か月前にもリスニング対策についてHPを書いているので、そちらも是非参考にしてくださいね。

 

目次は以下の通りです。

1.東大のリスニングってどんな感じ?

2.共通テストのリスニングと東大リスニングの違いは?

3.具体的な対策方法

 

1.東大リスニングってどんな感じ?

 何が違うの?どれだけ違うの?という疑問をお持ちの方も多いと思います。程度について言えば、全然違う!というのが私の意見です。難易度、方式、設問の方法、問題の長さなど、違いがたくさんあります。ただ、難易度についてはそれほどでもないです。「東大だからすごく難しいのではないか」と考える方も多いと思うのですが、しっかりと対策をしていれば満点を取るのも夢ではありません。というか取れます。私の場合、最初は(30点満点中)12点くらいしか取れなかったのですが、本番は26点取れました!過去問でも最後の方はほぼ満天か1ミスかくらいのレベルまで成長出来ました。ただの自慢になってしまいましたね(汗)。何が言いたいかといいますと、英語が苦手な人も、特異な人も、東大の試験においてリスニングは大きな得点源になります。捨てるのは得策ではないです。共通テストにおいても昨年度からリスニングの比率がほとんどの大学で上がっているため、どの大学を受験するにしてもリスニングの対策は確実にしましょう。ここで注意点が1つ。リスニングの点数を上げるのはそれほど難しくないのですが、点数が上がるまでに少し時間がかかるため、出来るだけ早く対策を始めておくことをお勧めします。

 

2.共通テストのリスニングと東大リスニングの違いは?

まず、大問構成についてです。共通テストは小問が最初の方にたくさんあって、一つの文章を聞いて3つほどの問いに答える問題…というように段階を踏んでいく感じですが、東大の場合は大問が3つあるのみです。3つの大問の長さは大体同じくらいで、一つの大問につき5つの設問が設けられているのがオーソドックスな形です。東大の場合、難しいのは長い英文を聞いて5つの設問に答えなければいけないことです。英文のどの部分が問いに関連しているのかわからずに聞き逃してしまうと、まだ答えが全然わかっていないのに英文終わっちゃった…なんてことがあります。2回読んでくれるので1回目で聞き流しても2回目で聞き取れればいいのですが、1回目で「このあたりが回答に関係する部分だな」という目星がつけられていないと2回目で答えを探すのはかなり難しくなってきますよ。共通テストの最後の方の問題は1回しか読まれないので、もしかすると東大の方が優しいかもしれませんね(笑)

次に、読まれる速さについてです。最初の方はすごく早い!ついていけない!と思っていたのですが、最終的にはあまり速いと感じなくなりました。私が受験した年はまだセンター試験だったのですが、東大の対策をしているとセンター試験の英語をすごくゆっくりだと感じた記憶があります。ただ、共通テストはセンター試験よりもスピードが上がっているようなので、今は2年前ほど差がないかもしれませんね。

最後に、内容についてです。センター試験、共通テストでは過去問をやっていれば大体出される内容がわかりますよね。しかし、東大のリスニングはどんな内容なのか読めないです。大抵、3つの大問の中に対話形式のものと説明的なものとが含まれています。いきなりガッツリ英文が来るので、リスニングの前に長文を先に読んでおいて英語脳にしておくのが良いと思います。

他にももちろん違いはありますが、いったんここまでにしてここから先は対策法について書いていきたいと思います。

3.具体的な対策方法

具体的な方法ですが、ぶっちゃけていえば過去問あるのみです。共通テストもそうです。本番出るのと同じ形式の問題を解くのが一番の対策になります。過去問を使う際の注意点ですが、私が一番言いたいのは「過去問は限られている」という事です。過去問はさかのぼればいくらでもありますが、10年以上前になるとかなり形式も違いますし、最近の問題に比べて対策度がどうしても落ちてしまうというのが正直なところです。過去問はとことんしゃぶり尽くしましょう。具体的には

①まず普通に解く。②スクリプトを見ながら音声を聞く。③日本語訳を見ながら音声を聞く。④シャドーイングをする。⑤オーバーラッピングをする。⑥最後にもう一度聞いてみて、内容がどれだけ理解できるようになったか実感する。

こんな感じで何度も問題を使うと良いと思います。これを10年分やれば東大リスニングでも間違いなく8割9割取れます。しかし、先ほども言ったように過去問には限りがありますよね。そこで私はVoicetubeというアプリやYoutubeの動画を①字幕なし②英語字幕③日本語字幕のそれぞれで見てみる、などしていました。このように誰でも使えるものも良い教材になりますよ。

ここまで簡単に対策方法をお伝えしてきましたが、一番大切なことは利用できるものを余すことなく利用しつくして自分のリスニング力を最大限伸ばすことです。リスニングに苦手意識を持つ方も多いと思いますが、早くから対策を始めれば間違いなく強みになります。「リスニングだけは誰にも負けない」という気持ちで入試に挑めるのは、かなり心強いですよ。みなさんのことを心より応援しています。